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朧月
徒然ト、目に映ル物・思フ事。結構な確立でネガティブなのはご愛嬌。
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2009-06-05 [Fri]
僕の世界は
存在と言葉によって出来ている

あらゆる物も
すべての事も
在るだけでは有ることにはならない

この手のひらで輪郭をなぞって
小さくて確かなラベルを貼った


目の前の誰かを
「君」と名付けた瞬間に、僕の世界に君が生まれた

胸の中の何かを
「愛しさ」と名付けた瞬間に、君のことが好きになった


君について
どんな小さなことでさえ
僕は漏らさずに掴んでいたいから

君が零す
何気ない言葉でさえ
余さず拾って名前を付けるよ


だって、
僕の世界に君がいなかった日々を取り返すには
人生はあまりにも短いから

だから、
君がそばにいる時も
僕のそばにいない時も
揺れる心に一つ残さずラベルを貼るよ






(たとえ、いつかすべてを失う日が来るとしても)

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2009-06-03 [Wed]

どうして俺は
本当に俺を愛してくれる人に優しく出来ないのだろう

傍に居たいと 優しくしたいと
こんなにも思われていたのに


誰かに優しくすることは
本当はとても簡単で
時々ひどく困難だ


足し引き済みの優しさは
本当は自分のためだけに有って
抜き差し無しの優しさは
出来るなら君のためだけに使いたいのに

その場しのぎの優しさに心をすり減らすから
守るべき君を笑わせられないんだ




(なりふり構わずに君だけを選べない大人らしさが、
もどかしいという子どもらしさ)
 

2009-05-30 [Sat]

日々を過ごすという事は
有限のフィルムを回し続けるということ

撮り溜めた想い出は
いつか見るに相応しいものがいい


だから惰眠を貪るだけの一日も
メリハリには必要なのさ

始まりから終わりまで
クライマックスの映画なんて
きっと誰も見ないだろう?

観客は一人しかいない劇場で
終幕まで続く人生の暇つぶし
誰かが思うほど
それは悪いもんじゃない




(この狂った舞台の上で、無事に愚者を演じきれたら喝采を)
2009-05-30 [Sat]

紙と記号に追われることを繰り返して、
匣の走る振動だけが染み付きそうなそんな毎日。

沈む夕日はこの世の終わりみたいに鮮やかで
ここにいる俺は透間無く真っ黒で

なんだか
どうしようもなく切なくなって
どうしようもなく悲しくなって
小さく「サヨナラ」と呟いた



(何に別れを告げているのか、分からないけど)
2009-05-28 [Thu]

一足先に未来へ歩みだす君へ
いくつかのお願いがあるんだけど
聞いてくれる?



とりあえず言ってみろって?
それもそうだね。




まず一つ、
絶対に無理をしないこと。
1人で頑張っちゃう君だから、
僕は少しだけ心配なんだ。



二つ、
もしも一人で暮らすなら、
僕のスペースも用意しといてよ。
気まぐれな猫みたいに
時々転がり込むから。

そうだね、
ご飯ぐらいならしてあげても良いよ?




…なんてね、冗談。

うん、冗談だよ…多分、ね。





最後に、
本当は僕にとってこれが一番大切なんだけれど、

…ちょっと言いにくいなぁ。







…僕のこと、忘れないでよ。


何処に居たって、
どんな君だって、
いつでも待ってるから。



この世界のどこかで
君の幸せを願ってやまない僕を





どうか、
憶えていて。




(それだけお願い、これ以上は望まないから)
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