2008-09-12 [Fri]
最初から最後まで
近づいてなどいなかったんだろう
不特定多数の会話の中で、それでも変わりなく声が近くにあったのは
単にあの人が、
声を張り上げていただけに過ぎなかったのだろう。
手も届かないような遠くから
傍にいると信じて疑わないくらいのボリュームで。
そして、この人はきっと
ずっと気づいていたのだろう。
他愛のない会話の中で、
律儀にいつも名前を呼んでいたその声は
遠く遠く離れた距離を越えていく音だったのだろう。
二人だけが知っていた、
二人だけが受け入れていたその距離を
今更、今更ながら俺は
受け入れられずにいる。
近づいてなどいなかったんだろう
不特定多数の会話の中で、それでも変わりなく声が近くにあったのは
単にあの人が、
声を張り上げていただけに過ぎなかったのだろう。
手も届かないような遠くから
傍にいると信じて疑わないくらいのボリュームで。
そして、この人はきっと
ずっと気づいていたのだろう。
他愛のない会話の中で、
律儀にいつも名前を呼んでいたその声は
遠く遠く離れた距離を越えていく音だったのだろう。
二人だけが知っていた、
二人だけが受け入れていたその距離を
今更、今更ながら俺は
受け入れられずにいる。
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