2009-08-19 [Wed]
思い出してみれば、いつもこうだったよね
あの頃だって、ずっと。
どこまでいったって、僕等は平行線。
どんなやり方を選んだとしても
「きっと何も変わらなかった」
そうだね、君の云う通り。
たぶん、確かに。
君は逃げてばかりで
僕は立ちつくしたままで
二人の間に横たわる底の見えない何かに
飛び込む勇気が、僕にはなかった。
僕の独善的な優しさは
君の望むすべてを
ただ、叶えようとしていたから
君の偽善的な強さゆえの
残酷な「拒絶」さえも
ただ、受け入れようとした。
「君は狡いね」
たった三回転の中で、繰り返した独白。
そんな風に
完膚なきまでにボロボロな姿を晒すのなら
僕のこの手も
拒まずに受け入れてくれればよかったのに。
嗚呼、
今にも泣きそうな目で
抱えた痛みを吐きだすのなら
それを溢すまいと駆け回っていた僕を
どうか嗤わないで欲しかった。
(今更、僕に何を願うの?
哀れな君を守りたかった。かつての僕はどこにもいない。)
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