2009-07-18 [Sat]
美味しいものから食い散らかして
屑塗れの王座に踏ん反り返っている
幾人もの愚者の王が
血まみれの王冠を取り合っていても
賢明な者たちは何も言わない。
だってもう口がきけないもの、
語る口はなくなってしまった。
真実を語る鳥も、勇敢なる獣も、
今や我らを見放して
哀れな偶像だけが、
変わらない愛を子供たちに注いでいる。
ほら御覧、坊や。
おぞましいあの姿を。
いつかはあなたもあそこへ登って、
欲しい物を手に入れればいい。
母の肌を割いて、骨を砕いて
みんなみんな、食いつくしてしまえばいい。
誰もあなたを責めやしないわ、
あなたが勝者であるうちは。
(泣いているの?
可哀想な子、人に生まれたばっかりに。)
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