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朧月
徒然ト、目に映ル物・思フ事。結構な確立でネガティブなのはご愛嬌。
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2024-11-23 [Sat]
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2009-05-13 [Wed]
他者にとって「特別」ということが
一体どういうことなのかって
小一時間ばかり考えてみたけれど、明確なビジョンは浮かばなかった。

自分にとって「大切」ということが
一体どういうことなのかって
考える暇もなく、あなたが浮かんだ。


でも、あなたは結局は独りきりで生きていて
俺が死んでも生きられるんでしょう?

俺は多分、
もうあなたがいないと生きていけない
そしてきっと、
あなたが死んだら声を殺して泣くんだ


(「大切」だったんだ。だから、ねぇ、泣いてもいいでしょ?)
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2009-05-12 [Tue]
あなたが一方的な愛情でもって俺を守りたいと願ったことも
あなたが飼い慣らして置き去りにした可哀想なあの子のことも
あなたが思い描いていた世界にあなた自身がいないことも

そのすべてが許せなくて、
けれど、そのすべてが愛しくて

泡のようなメロディに揺られて、泥のように眠る
暗がりに舞う黒い影に想いを馳せながら
現の中で見た夢は、もう帰れない日々のこと。


「昔から我儘なやつだったよ。
どこかで生きてる、俺にはそれだけでよかったのに。」



(もうこの世界のどこにもあなたはいない。昨日と変わらず朝は来るのに。)
2009-05-12 [Tue]
僕の輪郭はいつも光りなしには辿ることが出来なくて
僕以外の誰かの目を必要としている


僕の内側はいつも鏡にさえ映すことが出来なくて
僕以外の誰かの手を拒んでいる

雨に濡れれば凍える程
2つの距離はこんなにも近いのに
僕は永遠に僕の姿を知ることは出来ない

夏の照り返しに焦がれる程
2つの誤差は限りなく0に近いのに
誰も永遠に僕の温度を知ることは出来ない

幾つの夜を越えたとしても、
幾つの朝を数えても。


(だけど、その無くせないジレンマがあるから、
僕らはいっそう「誰か」を求めるんだ。)
2009-05-11 [Mon]
あの日死んでしまった可哀相な自分自身を救いたくて
俺は何度でも君に手を伸ばすよ

撫でる
与える
慈しむ
それに類似したありとあらゆる行為を

本当は「愛して」と叫んでいる君の為に
かつて「愛して」と叫んでいた俺の為に



(まるで子どもの様な大人のエゴだ。それを知れば、今度こそ君は俺に失望するのだろうね)
2009-05-11 [Mon]
笑ったこと
怒ったこと
泣いたこと
そして、失ったこと

過去の残照にはいつも歌が流れている。
器用には生きられなかったお前も、俺も
過ぎてから気づく温もりも、幸福も
抱えたままで、歌はずっと。



(この鼓膜に響くいつまでもやさしい歌。
あなたは少しもやさしくなんてなかったのに。)
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