2009-11-19 [Thu]
日々に交差して 夢に透写して
絡み付く感情 微弱なインセンス
埃っぽい油膜の表を滑っている
いくつもの太陽
嗚呼、まるで世界の終わりのようだ
夢みたいな
あの日 君は泣いていたね
「愛しているから」って
そして 僕は笑っていたね
「愛せないんだ」って
分かっているんだ
分かっていたんだよ
それこそ、ずっと前から
だけど、
誰も愛せない僕には
何も許せない僕には
そんな嘘でも必要で
(君を愛することが出来ないくせに、君の愛を失えば死んでしまうんだ。嗚呼、なんて身勝手で我儘な僕の愛。)
絡み付く感情 微弱なインセンス
埃っぽい油膜の表を滑っている
いくつもの太陽
嗚呼、まるで世界の終わりのようだ
夢みたいな
あの日 君は泣いていたね
「愛しているから」って
そして 僕は笑っていたね
「愛せないんだ」って
分かっているんだ
分かっていたんだよ
それこそ、ずっと前から
だけど、
誰も愛せない僕には
何も許せない僕には
そんな嘘でも必要で
(君を愛することが出来ないくせに、君の愛を失えば死んでしまうんだ。嗚呼、なんて身勝手で我儘な僕の愛。)
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2009-11-16 [Mon]
2009-11-16 [Mon]
夜が過ぎては朝がやって来る
今日が昨日になって明日が今日になる
草を食んだ君は僕に食べられて
そうした僕はいつか草を育むだろう
そんな毎日は、
終わりのはじまりなのかな
はじまりの終わりなのかな
だけど、
ぐるぐる回ってるんじゃなくて
ぐらぐら揺れているんだよ
だからおぼつかない足取りで
ステージから転がり落ちてしまうんだ
(1と0の連鎖 この世界ではなにもかもが
はじまりも終わりも同じことだ)
2009-11-09 [Mon]
起きるより眠る方が楽で困る
進むより止まる方が楽で困る
生きるより死ぬ方が楽で困る
そんな事ばかり考えている
本当、困るね。
2009-11-03 [Tue]
夢とは奇妙なものだ。
夢だから起こり得ること、
夢だから許されること、
そんな諸々のこと。
そして、
夢だから確かめられることも、ある。
-―――――――――――――――――――――――――――――
何もかもが燃えてしまって、
誰も彼もが途方に暮れていた。
焦げ付いた建物の黒、剥き出しの鉄骨は
まさに亡骸と呼ぶに相応しくて、
俺は大袈裟にも世界の終わりを想像していた。
どれ程の間立ち尽くしていたのか、それは今となってはもうわからない。
けれど、不意に
“嗚呼、いけない。
大切なものを、あの場所に忘れてきてしまった。とても大切な…”
そう、思いだした。
だから、瓦礫の中を踏み分けて歩いた。
未だ僅かに漂っている煙も
いっそ無様なだけの日常の残骸も
気にはならなかった。
そうして、辿り着いたのは微かに見覚えのある部屋。
そこにはもう壁と呼ぶべきものさえ存在してはいなかったけれど、
何か懐かしい気配のようなものが横たわっているような気がした。
かつて部屋であった場所、いつか生きていた空間
もう何であったかも解らなくなってしまったガラクタの中、
「大切なもの」を探していた。
やがて、指先が煤で黒く染まる頃
冷たい何かが手のひらに触れた。
見るまでもなかった。
探していたのはこれだって、指先が覚えていたから。
焔に焼かれて溶けかけた外殻、薄汚れたディスプレイ
記憶の中のそれとは随分違ってしまったけれど
しかし、それは紛れもなく
「Walkman」だった。
-――――――――――――――――――-――――――――――――
そんな夢。
夢の中でさえそんなものに縛られている俺を、
君は笑うのかな?
だけど、それでもなお流れたメロディに
俺はひどく安堵したんだよ。
眩暈がしそうな都市の亡骸の間でも
気がふれそうな廃人の群れの中でも
たった数センチの箱とコードで俺は救われる。
もしかしたら、
そんな異常な俺の正常に
君は泣くのかも知れないね。
夢だから起こり得ること、
夢だから許されること、
そんな諸々のこと。
そして、
夢だから確かめられることも、ある。
-―――――――――――――――――――――――――――――
何もかもが燃えてしまって、
誰も彼もが途方に暮れていた。
焦げ付いた建物の黒、剥き出しの鉄骨は
まさに亡骸と呼ぶに相応しくて、
俺は大袈裟にも世界の終わりを想像していた。
どれ程の間立ち尽くしていたのか、それは今となってはもうわからない。
けれど、不意に
“嗚呼、いけない。
大切なものを、あの場所に忘れてきてしまった。とても大切な…”
そう、思いだした。
だから、瓦礫の中を踏み分けて歩いた。
未だ僅かに漂っている煙も
いっそ無様なだけの日常の残骸も
気にはならなかった。
そうして、辿り着いたのは微かに見覚えのある部屋。
そこにはもう壁と呼ぶべきものさえ存在してはいなかったけれど、
何か懐かしい気配のようなものが横たわっているような気がした。
かつて部屋であった場所、いつか生きていた空間
もう何であったかも解らなくなってしまったガラクタの中、
「大切なもの」を探していた。
やがて、指先が煤で黒く染まる頃
冷たい何かが手のひらに触れた。
見るまでもなかった。
探していたのはこれだって、指先が覚えていたから。
焔に焼かれて溶けかけた外殻、薄汚れたディスプレイ
記憶の中のそれとは随分違ってしまったけれど
しかし、それは紛れもなく
「Walkman」だった。
-――――――――――――――――――-――――――――――――
そんな夢。
夢の中でさえそんなものに縛られている俺を、
君は笑うのかな?
だけど、それでもなお流れたメロディに
俺はひどく安堵したんだよ。
眩暈がしそうな都市の亡骸の間でも
気がふれそうな廃人の群れの中でも
たった数センチの箱とコードで俺は救われる。
もしかしたら、
そんな異常な俺の正常に
君は泣くのかも知れないね。