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朧月
徒然ト、目に映ル物・思フ事。結構な確立でネガティブなのはご愛嬌。
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2009-07-08 [Wed]
時々、自分が酷く曖昧な存在であることを唐突に自覚する事がある。

それは例えば
揺れる電車の中であったり
騒つく講義室の席であったり
息を切らし走らせる自転車の上であったりする。


ここに居て、本当は何処にも居ないような
現実と呼ばれる何かが、足元から溶けるような
不安定で不確かな感覚。


人はいつか必ず死ぬ。
どれだけ神に近づこうとも
人の致死率は変わらず1のままで
0.5にも0にもならない。


いつか居なくなることと
今存在しないことに
果たして、どれほどの違いがあるだろうか。

生まれたことに意味があるだなんて
そんなことは単なる詭弁だ。
死ぬことは必然でも、生まれたことは偶然。
それは言うなれば、雨が降ることと似ている。

人はいつか死ぬ
間違いなく、必ず。
そして、それはきっと
地球にとっては欠伸をするほどの間もないような、一寸先のこと。

その時には、私が存在したことを知る者など一人もいない。
どう生きることも、結局は自己満足でしかないのだ。


(こういう生き方しかできない私をあなたは憐れむ。
あなただっていつかは、同じ0に還るのに。)

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