2009-03-26 [Thu]
この世界が残酷で辛辣なことなんて、生まれた時から分かっていたよ。
だって誰もが泣きながら生まれてきたじゃないか、初めましての筈のこの世界に。
手が届く世界が拡がる度に、手を伸ばす世界が狭まっていった。
声をあげて泣く事が減る程に、眠れない夜が増えていった。
水槽に溜まる悲しみはやがて溢れて、この足を浸すだろう。
とめどなく流れては嵩を増し、いつかは溺れてしまうんだろう。
この残酷で辛辣な世界に生まれてしまったということの悲しさは、その日あの人の手の暖かさが忘れさせてくれたけど
この残酷で辛辣な世界に生きていくということの哀しみは、一体どうして忘れてしまえばいいのだろうか。
ただ僕が僕のままでは生きていけないというこの淋しさは。
ただ僕が救われるために必要なのは多分「僕」の死だというこの矛盾は。
だって誰もが泣きながら生まれてきたじゃないか、初めましての筈のこの世界に。
手が届く世界が拡がる度に、手を伸ばす世界が狭まっていった。
声をあげて泣く事が減る程に、眠れない夜が増えていった。
水槽に溜まる悲しみはやがて溢れて、この足を浸すだろう。
とめどなく流れては嵩を増し、いつかは溺れてしまうんだろう。
この残酷で辛辣な世界に生まれてしまったということの悲しさは、その日あの人の手の暖かさが忘れさせてくれたけど
この残酷で辛辣な世界に生きていくということの哀しみは、一体どうして忘れてしまえばいいのだろうか。
ただ僕が僕のままでは生きていけないというこの淋しさは。
ただ僕が救われるために必要なのは多分「僕」の死だというこの矛盾は。
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