RE:スタート

頑張らないことを言い訳するのはもうやめよう
自分の弱さから逃げてるなんてナンセンスだ
　
頑張れって投げ掛ける言葉に胸を張れるように
今日の自分に失望しないように

また周期が巡って膝を抱えて座り込んでも
希望を疑わなければ陽は差すだろう

痛みも熱さも　いつかは喉元を過ぎるって
昔の人も言ってた

始まりの言葉
真っ白に塗り潰したキャンバスで
もう一度やればいいさ

焦燥

破壊的衝動
自虐的行動
切り刻まれた残骸と腕に残る咬み傷

現実的な痛みは
精神的な痛みを容す

泣きだしそうな自分を張り倒して
走りだそうとしても
目的地がわからない
スタートラインが宙に舞う

貼り替えられた空

雨が降った
それもまるで水槽の底をぶち抜いたような
打たれる雨だった


まったくもって、勘弁してよ
天気予報のお姉さんだってそんなこと言ってなかった
ちっとは涼しくなるかも
なんて　期待した俺が馬鹿だった
茹だるような蒸し暑さだけが残って
不快指数は　今まさに振り切れそうだ


それなのににわか雨の後の空ときたら
清々したかのように軽くて
気まぐれなのはアイツと猫だけで十分だよって
意味もなく鼻で哂った

茨姫

みんな　みんな
君を愛していたよ
　
慈しみ　守りすぎて
静かに何かがズレてしまった
　
君の我儘と臆病さが
僕達を狂わせた

みんな　みんな
こんなにも汚れてしまったのは
すべて君のため
　
もう
悲痛な声をだすことも
切なげな顔にも飽きたでしょう？
　
君が欲しがるものすべてなんて
誰にも与えられやしないから
潔く眠りなよ
　
きっと　百年待てば
理想の王子様にだって巡りあえる
　
夢見がちな君の願いは
僕達には重すぎるから
　
どうかこのまま幕を下ろして

君の第二幕に僕らはいない

「アオイソラ」

眠りにつく頃に
こみ上げてくるもの
それぞれの思いを握りしめたままに
たとえば君が一人ぼっちならば
この世界すら　孤独なのだろう
負けずに進んでこれたから
笑えているんだね　今も

(スネオヘアー)