指先より近く、足先より遠い

泣きたいだなんて
そんなのは単なる脳の電気信号だ

いくら吐き出したって
何も無くなりはしないのに

それどころか俺は
涙すら満足に流せない

嗚呼
この焼け付くほどの焦燥を
吐きそうなまでの虚無を
果たして俺は
どうして死なせてやればいいのか

僕等、影を知る

失せ物に似た偽物
落とした事は忘れた
そもそもそんな物きっと
端から他人の物

アンタが居るから、
詰まらないこんな世界でも
生きている俺がいます

お願いだから、
要らないなんて言わないで

大切なその手だけ

目に映る何もかもも
拾い上げる声も
嗚呼 生きていると知る

不安と雲を名づけてみたり
彼女の無邪気さを思ったり
つまり 今は様々に廻る

必要のない物思い
理由などない今日だからそれでも 月は空に架かる

隣にいるのがアンタだという
それだけで面白い
ゆらゆらと漂う日々も
過ぎるだけなら消えないで

寂しさの原理

寂しいということは
数の問題ではないのだな

たとえ誰を尽くしても
望む一人には敵わない
この隙は埋まらない

たとえ世界を尽くしても
充ちるのは上辺だけ
安定は注がない

今日に学ぶこと１つ

取り留めもなく自問と独白

どこかへ行きたいのか
それとも
そう言ってみたときに付いてきてくれる誰かがほしいのか
どっちなんだろう

夢のまた夢

そういった人が必要な自分を演じちゃいないから
そんな仮面は何処を掘り返したって出てきやしない

明日は晴れるかなぁ
置いてきた傘に笑われないように
どうでもいいよと
呟いた