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朧月
徒然ト、目に映ル物・思フ事。結構な確立でネガティブなのはご愛嬌。
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2024-11-23 [Sat]
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2009-11-24 [Tue]
理解と誤解について

君はすぐに「わかって欲しい」と言うけれど、完全なる
理解なんてものは可能だろうか。理解するには言語が
不可欠である、だけどその言語にはなんと欠陥の多い
ことか。目に見えるものも見えないものも、言葉だけで
は決して伝えられない。言葉は人の口を離れた瞬間に
本当の意味まで失ってしまうから。僕が思うところと君
の思うところが一部のずれもなく重なるなんて事は事実
ありえないんだ。僕の発するこの言葉の意味を、内包す
るイメージを、完全に理解する者は僕以外に存在しない
のだから。言葉は伝わりはしない。それは総じて理解と
言う名の「誤解」なのだ。ならば何故人は「わかりあえる」
と繰り返し唱えるのかな。同じものを見、聞き、感じてい
るなんて、どうして信じられるの。ねぇ、そうは思わない?


(分かり合えないことなんて、初めからわかっていたはずだろう?) 
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2009-07-19 [Sun]
宇宙って少しずつ広がっていってんだって?
こうしている今も?
誰も端まで行ったことはない筈なのに、いったい誰が証明したんだろう。

おまけにブラックホールも拡大していってるって言うじゃない
じゃあいつか飲み込まれちゃうんだね、地球も。
生命も時間さえも、それってなんか絶望に似ているね。
巡り巡ったら希望になっちゃくれないだろうか。

まるでこの世界に一人ぼっちみたいな
どうしようもない気分になるのは簡単だ。
満点の夜空を見上げればいい。

たとえば、おうし座。
あるいはベテルギウス。
その残像と鼓動に思いを馳せてみてよ。

それだけで解るはずだから、
「今在る」ということが、どれだけ不確かかってことが。

ねぇ、だから手を繋いでみようよ。
行きも帰りも出来ない俺たちが
せめて手の平だけでも此処にいるってことを
今、確認していたいんだ。

出来れば抱きしめてくれよ。
上も下もない俺たちが
せめて温度だけでも自分のだって
声に出せるように。


俺は君を、君は俺を
それだけでいい筈なんだ。
2008-09-12 [Fri]
最初から最後まで
近づいてなどいなかったんだろう
不特定多数の会話の中で、それでも変わりなく声が近くにあったのは
単にあの人が、
声を張り上げていただけに過ぎなかったのだろう。
手も届かないような遠くから
傍にいると信じて疑わないくらいのボリュームで。

そして、この人はきっと
ずっと気づいていたのだろう。
他愛のない会話の中で、
律儀にいつも名前を呼んでいたその声は
遠く遠く離れた距離を越えていく音だったのだろう。

二人だけが知っていた、
二人だけが受け入れていたその距離を
今更、今更ながら俺は
受け入れられずにいる。
2008-03-16 [Sun]
胸に湧き上がり燻ぶる様な
飛散して掻き立てる様な
この衝動の鎮め方を
歌う以外に僕は知らない

泣きたい様な 笑いたい様な
この複雑な感情を
吐き出す術を 他に知らない

嘯くように呟いて
口ずさむその意味を…



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もしもの話、もしもの話なんだけどね
…もしも、アンタが居なくなるその時は
ちゃんと俺にそう教えてよね。

口に出して言って、なんて
そんな殺生なことは言わないからさ
せめて、風の噂でもいいから
ちゃんと俺に伝えて。

だって…だって、そうじゃなきゃ
きっとアンタを探してしまう。
ずっと、いつまで経っても
アンタの名前を呼んでしまう。

明日が来ることなんて
ちっとも悲しくなんてない
いつ崩れるか分からない砂の楯に縋る
それが悲しい。
2008-02-26 [Tue]
例えば、何気ない窓の外
例えば、取り留めもない誰かの声
例えば、仕方ない席のスペース
例えば、意味もない日々の会話

数え上げれば切りもない
ただ「そこに在る」ということ
世界は思っているよりもずっと優しいと
偽りじゃなく感じて
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