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朧月
徒然ト、目に映ル物・思フ事。結構な確立でネガティブなのはご愛嬌。
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2024-11-23 [Sat]
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2010-03-28 [Sun]
「できない」
だなんて、嘘だろう?


知ってるかい?
「できる」って実は完了形なんだぜ。


例えば、
ある行為を行うために
10の手順があるとして、

10すべてを終えられなければ、
「できる」だなんて言えないだろう。

いつだって、何だって
完遂して初めて僕たちはcanなんだ。


だから
現在の僕や君に
「できない」
だなんて相応しくない。



本当はやりたくないだけ
知ってるんだろう?



(それでも無理なら、一緒に泣いてあげる。そしたらもう忘れなよ。)
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2010-01-27 [Wed]
さて、存外ゆるゆると生きている自分に気付いたが
これは喜ぶべきでいいのだろうな。

グダグダのあとには
ダラダラがくる。
持久力がないから、ずっと悩んではいられないのです。

とりあえず、
文庫本とコーヒーがあれば満足。
千円かからない幸福、
なんとリーズナブルな。

とは言ってもまぁ、
普段から別に何も求めちゃいないから、
満足もへったくれもないのだが。
落胆しないコツは、
期待しないことだ。
簡単かつシンプル。

約束間違われても
お金がなくても
「まぁ、いいか」で大体のことは片付いてしまう。

今すべきはただ、目の前のコーヒーを楽しむことだけ。
お供はヘッセのメルヒェンです。
2009-11-09 [Mon]

起きるより眠る方が楽で困る
進むより止まる方が楽で困る
生きるより死ぬ方が楽で困る




そんな事ばかり考えている
本当、困るね。
2009-11-03 [Tue]
夢とは奇妙なものだ。

夢だから起こり得ること、
夢だから許されること、
そんな諸々のこと。

そして、
夢だから確かめられることも、ある。




-―――――――――――――――――――――――――――――



何もかもが燃えてしまって、
誰も彼もが途方に暮れていた。


焦げ付いた建物の黒、剥き出しの鉄骨は
まさに亡骸と呼ぶに相応しくて、
俺は大袈裟にも世界の終わりを想像していた。




どれ程の間立ち尽くしていたのか、それは今となってはもうわからない。
けれど、不意に


“嗚呼、いけない。
大切なものを、あの場所に忘れてきてしまった。とても大切な…”


そう、思いだした。
だから、瓦礫の中を踏み分けて歩いた。
未だ僅かに漂っている煙も
いっそ無様なだけの日常の残骸も
気にはならなかった。




そうして、辿り着いたのは微かに見覚えのある部屋。
そこにはもう壁と呼ぶべきものさえ存在してはいなかったけれど、
何か懐かしい気配のようなものが横たわっているような気がした。


かつて部屋であった場所、いつか生きていた空間
もう何であったかも解らなくなってしまったガラクタの中、
「大切なもの」を探していた。





やがて、指先が煤で黒く染まる頃
冷たい何かが手のひらに触れた。

見るまでもなかった。
探していたのはこれだって、指先が覚えていたから。




焔に焼かれて溶けかけた外殻、薄汚れたディスプレイ
記憶の中のそれとは随分違ってしまったけれど

しかし、それは紛れもなく
「Walkman」だった。





-――――――――――――――――――-――――――――――――

そんな夢。
夢の中でさえそんなものに縛られている俺を、
君は笑うのかな?

だけど、それでもなお流れたメロディに
俺はひどく安堵したんだよ。


眩暈がしそうな都市の亡骸の間でも
気がふれそうな廃人の群れの中でも
たった数センチの箱とコードで俺は救われる。


もしかしたら、
そんな異常な俺の正常に
君は泣くのかも知れないね。
2009-08-19 [Wed]


思い出してみれば、いつもこうだったよね
あの頃だって、ずっと。
どこまでいったって、僕等は平行線。

どんなやり方を選んだとしても
「きっと何も変わらなかった」


そうだね、君の云う通り。
たぶん、確かに。



君は逃げてばかりで
僕は立ちつくしたままで
二人の間に横たわる底の見えない何かに
飛び込む勇気が、僕にはなかった。

僕の独善的な優しさは
君の望むすべてを
ただ、叶えようとしていたから
君の偽善的な強さゆえの
残酷な「拒絶」さえも
ただ、受け入れようとした。



「君は狡いね」
たった三回転の中で、繰り返した独白。

そんな風に
完膚なきまでにボロボロな姿を晒すのなら
僕のこの手も
拒まずに受け入れてくれればよかったのに。

嗚呼、
今にも泣きそうな目で
抱えた痛みを吐きだすのなら
それを溢すまいと駆け回っていた僕を
どうか嗤わないで欲しかった。


(今更、僕に何を願うの?
哀れな君を守りたかった。かつての僕はどこにもいない。)
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