2009-08-31 [Mon]
泣きたくなるね
泣かないけどね
逃げたくなるね
逃げないけどね
世界はゆっくりと変わっている
そんな当たり前のことに
気がついた在り来たりな午後
見えない流れで世界が変わっているように
俺自身もまた
知らないところで変わっているのかもしれない
このまま少しずつ変わり続けて
いつか、
今の俺が跡形もなく消え去っても
今日のことを忘れないでいられるだろうか
こうしている今も
世界はゆっくりと変わっている
俺の陳腐な感傷など置き去りにして
その事実が
俺を殺しては生かしている
それが悲しくもあり
愛しくもあるのだ
(さて、日記でも書こうか。今日の俺が生きていた、その証に。)
泣かないけどね
逃げたくなるね
逃げないけどね
世界はゆっくりと変わっている
そんな当たり前のことに
気がついた在り来たりな午後
見えない流れで世界が変わっているように
俺自身もまた
知らないところで変わっているのかもしれない
このまま少しずつ変わり続けて
いつか、
今の俺が跡形もなく消え去っても
今日のことを忘れないでいられるだろうか
こうしている今も
世界はゆっくりと変わっている
俺の陳腐な感傷など置き去りにして
その事実が
俺を殺しては生かしている
それが悲しくもあり
愛しくもあるのだ
(さて、日記でも書こうか。今日の俺が生きていた、その証に。)
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2009-08-26 [Wed]
どうしようもなく餓えを感じて、
手当たり次第に食べ散らかした。
けれど、満たされたのは腹だけだった。
死にそうなくらい渇きを覚えて、
浴びるように全部飲み干した。
なのに、潤ったのは喉だけだった。
悲しいまでに飢えている
泣きたい程に乾いている
ただ、呼んでいる。
わたしがわたしでいるために
受け入れた大人らしさ
わたしが生きていくために
息絶えていく子どもらしさ
そのどちらもが
止むことなく繰り返している
声にならない声だけ、響く。
(「 」というただその一言だけが、わたしには言えなかったから。)
手当たり次第に食べ散らかした。
けれど、満たされたのは腹だけだった。
死にそうなくらい渇きを覚えて、
浴びるように全部飲み干した。
なのに、潤ったのは喉だけだった。
悲しいまでに飢えている
泣きたい程に乾いている
ただ、呼んでいる。
わたしがわたしでいるために
受け入れた大人らしさ
わたしが生きていくために
息絶えていく子どもらしさ
そのどちらもが
止むことなく繰り返している
声にならない声だけ、響く。
(「 」というただその一言だけが、わたしには言えなかったから。)
2009-07-25 [Sat]
「出せなかった手紙」
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拝啓、■■■様
あなたは本当に幸せそうに
俺に触れる
そしてときどき、本当に悲しそうに
笑う
そうすると俺は苦しくなって
どうすればいいかって考えるんだ
あなたの手は暖かさを、
あなたの声は優しさを
何もない俺に、
たくさんの物をくれたのに
何もない俺は、
返せるだけの何かすら持たない
だから、
たとえ、砂の上に描いた絵だとしても
あなたの幸せが確かに在るのなら
俺が全力でそれを守るよ
あなたが帰りたい場所が
縋りたい腕が
ここに在るというのなら
それを守りたいと
失くしたくないと
心の底から願っているのなら
あなたが守りたいすべてごと
あなたを守るよ
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(あなたが俺を幸せを願ったように、俺もあなたの幸せを願っていました。
そして、それ自体がとても幸せなことだったのです。)
2009-07-21 [Tue]
抱き合って眠っても
俺とあなたが一つになる日なんて永遠に来ない
だからせめて、俺は
あなたの中で循環することを思う
「食う・食われる」ということは
もしかしたら
最大限の愛なのかもしれないと
口付けて、噛み付いて
血となり、肉となった数多のもの達を
果たしてヒトは、愛さずにいられるだろうか
それらは今日も
そして明日も
ヒトを生かし、許してくれる
嗚呼、これほどの優しさを
愛以外に何と呼ぼうか
(だから、骨の髄まで綺麗に食べてね。
この手が胸が心が、あなたを生かす糧になるなら
食べられるのも悪くはないの。)
俺とあなたが一つになる日なんて永遠に来ない
だからせめて、俺は
あなたの中で循環することを思う
「食う・食われる」ということは
もしかしたら
最大限の愛なのかもしれないと
口付けて、噛み付いて
血となり、肉となった数多のもの達を
果たしてヒトは、愛さずにいられるだろうか
それらは今日も
そして明日も
ヒトを生かし、許してくれる
嗚呼、これほどの優しさを
愛以外に何と呼ぼうか
(だから、骨の髄まで綺麗に食べてね。
この手が胸が心が、あなたを生かす糧になるなら
食べられるのも悪くはないの。)
2009-07-18 [Sat]
美味しいものから食い散らかして
屑塗れの王座に踏ん反り返っている
幾人もの愚者の王が
血まみれの王冠を取り合っていても
賢明な者たちは何も言わない。
だってもう口がきけないもの、
語る口はなくなってしまった。
真実を語る鳥も、勇敢なる獣も、
今や我らを見放して
哀れな偶像だけが、
変わらない愛を子供たちに注いでいる。
ほら御覧、坊や。
おぞましいあの姿を。
いつかはあなたもあそこへ登って、
欲しい物を手に入れればいい。
母の肌を割いて、骨を砕いて
みんなみんな、食いつくしてしまえばいい。
誰もあなたを責めやしないわ、
あなたが勝者であるうちは。
(泣いているの?
可哀想な子、人に生まれたばっかりに。)