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朧月
徒然ト、目に映ル物・思フ事。結構な確立でネガティブなのはご愛嬌。
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2024-11-27 [Wed]
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2009-07-01 [Wed]
「なぁ、なんで鶏は飛べるように進化しなかったんだろうなー。」

いきなり何だ。
珍しく黙っているかと思えば、そんな事を考えていたのかお前は。
まったく意味が分からない。



「意味が分からない、って顔してんなー。」

仕方ないだろう。
そもそも沈黙前の会話を思い浮かべてみたところで、
鶏の進化に思考が行き当たる要素ははっきり言って0だ。



「だってよ、もしも鶏も空を飛べりゃあ
こんなに食われなくって良かったのに。」


だったら何だと言うんだ。
そもそも、先日こんがりと揚がった鶏肉を
それはもう旨そうに咀嚼していた人間の言えたことか。




「もし鶏が飛べたとしたら、どうなってたんだろうなー」


一体なんのためのifなんだ。
頼むから、俺にわかるように説明しろ。




なぁ、お前どう思う?
なんて馬鹿馬鹿しくも聞いてくるから
俺は仕方なく(本当に仕方なく)考えてみた。




そして、辿り着いたある一つの終着点。
もしも、鶏が飛べたなら…




「変わらない。人はあらゆる手を使い鶏を捕えるだけだ。その腹を満たすために。
あるいは別の何かが取って代わるかもしれない。不足した隙を埋めるために。」


どちらの方が可能性が高いだろうか、
そう考えかけて、そんなことはどちらでもいいことに気が付いた。



「それは例えば鴨だったり?」


「ああ、兎だったりする。」


結局のところ、何がどう変わったところでこのシステムは変わらない。
強者と弱者に分かれ、喰い喰らわれる。
文明も兵器も不要な、世界のシステム。
人に限らずとも、鶏でなくとも。




「そっか、そうだよな…」



中空を眺めながら呟いた声は、ひどく高くから聞こえるような気がした。
飛びつつある鳥を前に、俺は銃の撃ち方を反芻していた。




(下には柔らかいクッションをひいておいてあげる。落ちたあなたが傷つかないように。)
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2009-07-01 [Wed]
ああ、おきづかいありがとうございます
いやはやそんな、きにしないで
ええ、ごえんがあればうれしいだなんて
こちらこそ、なにかあったらそのときはよろしく

えがお
にがわらい
ほほえみ

かんしゃ
きょうしゅく
よろこび





嘘だ




別に来たくなんてなかった
本当はとても煩わしかった
二度と此処になんて来ない



無表情の心に嘘を押し付けて
虚無感を噛み潰して笑った
本当の事なんて、言えるわけが無かった




(だって、あなたはあの人じゃない。
飲み込まれてゆく影から、俺を引き摺り出してはくれない。)
2009-06-22 [Mon]
俺がこの世界から消える時には
俺のものすべて、共になくなればいいと思う

俺がいなくなったその世界で
俺以外の形ある何かが
あなたを苦しめることがないように

あなたはとても優しいから
俺のことを思い出しては
その胸を痛めてくれるのだろう

たとえ、それが此処に居た証だとしても
あなたを傷つけてしまうなら
そんなものは、消えてしまえばいいんだ



(どうか、優しいあなたが一人で泣いたりしませんように。
俺のことなんて忘れたっていいから)




Side:S→LSide:L→S

2009-06-22 [Mon]

俺がこの世界から消える前に
俺の持つ出来るだけ多くを、君に送りたいと思う

君が残されたこの世界で
君の両手いっぱいの何かが
滑り落ちた俺を誤魔化してくれるように

それでも君は優しいから
俺の名前を何度も呼んでは
夜の静寂に泣くのだろう

たとえ、それが愛された証だとしても
君の心を閉ざしてしまうなら
そんなものは、忘れてしまえばいい



(どうか、愛しい君が夜に怯えたりしませんように。
俺のために泣かなくたっていいから)





Side:L→SSide:S→L 

2009-06-21 [Sun]
なぁ、
もしもこの声が聞こえたなら
あの子に伝えてやってほしいんだ
本当に大切に思っていたよって


そして、
もしもあの子が泣いてしまったら
そっと抱きしめてやってくれないか
泣かないでって、お前の声で。



それでもうきっと、大丈夫
俺が居なくても、歩いていけるさ


愛するあの子も
そして守るべきお前も。




(置いていかれるのは多分、俺の方なんだよ)
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